Dimension0-2-7

100x100mm

Acrylic and medium on canvas

水面化に激しく渦巻く水流と泡で白濁した波を描いてます。釣り用語で「サラシ」と呼ばれるこの波は、酸素とプランクトンを多く含む為、それらを好む大きな魚が集まりやすいそうです。

海はその激しさを増す程に、外と内をブレンドする事で豊かさをもたらします。黒潮は大間にマグロを、北に暖かい空気を運び、沖縄の生態系は台風が海をかき混ぜる事で豊かさを得ている様に。

目に見える表面で考えを止めず、その更に奥にある物事の本質まで見つめていきたいと思う所存です。

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series "Dimension"

海の普遍性や双方向的な連続性は時間に縛られた私達を冷たく突き離すが、同時にそこへ思考を向ける行為は私達を時間の矢から解放する。そこではミクロとマクロさえも混ざり合っている。

海本来の凹凸をそのままにつくり出すことで陰影や遠近法から両手を離して、「今、ここに存在させる」ことに集中する。あとは光と視覚が勝手に完成させてくれる。どう描かれているか、ではなく、より純粋で深い対話ができるように。